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NEWS
Continental / Skai より、コーヒー粉を再利用したビニールレザーが発表されました。
ドイツのビニールレザー・ブランド「Continental / Skai」より発表された「skai® VyP Coffee with laif®」は、ビニールレザーの原材料として使用済みのコーヒー粉が再利用されています。
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生地表面は使用済みのコーヒー豆のカスを成分として含んだPVCとポリウレタンのハイブリッドで、1 平方メートルあたり約 3 杯分のコーヒーに相当する量の粉が使われています。使用済みのコーヒー粉を再利用することで、廃棄物を削減し、温室効果ガスの抑制と化学原料から天然原料への置き換えが期待できます。同社の卓越した技術により、通気性も確保されたべたつかず心地よい使用感も実現され、商品としての質の高さも魅力です。ほんのりとコーヒーの香りが感じられます。
発売開始は年末を予定しています。
TOPICS

大地からの贈り物  ~ サイザル・ラグが出来るまで

天然素材ならではの風合いや美しさが魅力のサイザル麻のラグは、さりげない中にも存在感がある人気のマテリアル です。
 
素材本来の強さに加えて、加工技術の向上により防炎・防汚性を兼ね備えた製品もあり、ホテルやショップ、 レストランなど、歩行頻度の高い場所にも使うことができます。
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ベルギーのブランド「TASIBEL」(タシベル)は、原材料のサイザル麻の加工から織りまでを一貫して行っています。厳選した材料と卓越した技術、丁寧なモノづくりで、サイザルラグ・ブランドとして多くの信頼を集めています。
リュウゼツラン(竜舌蘭)
サイザル麻は、リュウゼツラン(アガベ)科の植物の葉から抽出されます。
リュウゼツランの葉は、約100cmほどに成長したところで切り落とされます。このアロエのような肉厚の葉から繊維を取り出します。その後乾燥させます。果汁は、メキシコではテキーラの原料として利用されています。
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サイザル麻は、かつて多くはメキシコ産でした。ユカタン半島のシサル(Sisal)という港町から産出されていたため、これが名前の由来となりました。
 
現在では、サイザル麻は東アフリカのタンザニアで多く産出されています。大きなプラントで良質な繊維となる品種が栽培されています。ヨーロッパ商圏の栽培地としての立地もこうした産業を発達させる要因の一つとなっています。
 
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先が鋭く尖り、縁にトゲを持つ。茎は短く太いため、根から直に葉が生えているようにも見える。
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サイザルラグの最初の最初は、こんな小さな赤ちゃん苗から始まります。
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おおよそ100cmほどに成長したら収穫時期。ここまで育つのに約5年ほどかかります。
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肉厚の葉を刈り取ります。果汁(樹液)はとても甘く、粘り気が少なくサラリとしています。
繊維の取り出し
サイザル麻は、厳密には麻ではありません。
その繊維の丈夫さや優れた有用性は麻のようであることから、麻の仲間として呼ばれるようになったと言われています。
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素材の一番の特徴と言えるのは、繊維の強さといえるでしょう。
植物の営みの中に、これほどの機能性能が隠されていることに驚き、さらにその特性を引き出すことに行き当たった先人の知恵にも、驚きばかりが感じられます。
 
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刈り取られた葉は、集められトラックに載せられ次の工程へと運ばれます。
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運ばれてきた葉は、機械に投入するためライン上に並べられます。
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ナイフをセットした回転ホイールで葉をつぶして叩き、繊維だけを残します。葉の他の部分は水で洗い流されます。
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繊維は洗浄され、天日で干されます。
糸づくり
天日で干して乾燥させた繊維は、元の葉の総重量の 4 %ほどになります。サイザル繊維の長さは、約80~120cm、直径は0.2~0.4mmほどです。繊維製品として利用するために、紡績し糸の状態にします。パルプ化して紙製品として利用することもできます。
 
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TASIBEL社は、1923年にヘンプやマニラ麻製の農業用ロープ製造からスタートしました。糸のクオリティの重要性を熟知し、この紡績工程からを自社事業として管理統括を行っています。製品の品質を左右する大切な工程です。
 
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乾燥させた繊維をコーミングマシンに入れて梳きます。コーミングし、繊維を真直ぐにし均一にならします。
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繊維を長さごとに選り分けます。ここでグレードも分けられます。
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分別した繊維を束ね、紡績工場へ送ります。
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工場倉庫に俵のように積まれ、機械に掛けられるのを待ちます。
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紡績機に送られていきます。スライバー(繊維束)を引き延ばし繰り合わせ、撚りをかけて粗糸にしていきます。
 
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さらに精紡機にかけ、しっかりとした糸に仕上げていきます。
糸を織る
 チーズと呼ばれる形に巻き上げられた捲糸(まきいと)が完成したら、カーペットを織るための織機に掛けます。生地を織る原理と同じで織機に経糸を張り、横糸を渡していくことで面を作っていきます。
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サイザル麻は繊維の段階で大きく3つのグレードに分けられ、それに応じて用途が決まります。
ローグレードはセルロースにされ紙製品へ、ミディアムグレードはロープなどに、ハイグレードの繊維はカーペット等に使用されます。織機の中でトラブルなく織られていくためには、均一で強くしなやかなクオリティの高い糸であることが求められます。
 
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カーペットの織機は巨大です。「装置」と呼びたくなるような中でゆっくりと織り上げていきます。
 
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織り上がったカーペットは、検品と補修が行われます。糸の切れやツレ、繊維くずなどを補修し美しく整えます。
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検品を終えたあとはバッキング。カーペットの裏面に、樹脂を流し込みバックコーティングします。
 
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最後はボーダーを縫い付け、ラグに仕立てます。
美しいラグを足元に
サイザルラグの最大の魅力は、天然素材ならではの風合いです。
リゾート風インテリアに傾きがちなイメージですが、優しく落ち着いた色合いと、規則正しくリズミカルな引き締まった織り目は、空間に新たな質感を与え端正な印象のインテリアにもマッチします。
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素材の特性からくる丈夫さは、重歩行となるコントラクトの空間にも向く製品です。TASIBEL社の製品は、防炎・防汚・撥水に対応しています。繊維の段階でそれぞれの加工を施しているため効果は永続的で、レストラン等の使用も可能です。
 
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PICK UP

展示会で発表された新作商品やコレクションを弊社取り扱いの海外ブランドと併せてご紹介いたします。

Modern Trimmings /  BRIMAR (アメリカ)

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カーテンやクッションの縁取りに使われる副素材のトリミングは、一瞬にして雰囲気を変える魔法のスパイスのようです。

かつてはクラシカルなスタイルとしてゴージャスさを演出するために使われてきましたが、モダンなトリミングも数多く出回り、デザインを楽しむための材料と変わってきています。

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米国のトリミングブランド「BRIMAR」(ブライマー)は、創業から30年ほどの比較的新しいブランドです。8000種類にもおよぶトリミング類のコレクションと、モダンでスタイリッシュなハードウエア(カーテンレール類)を取り扱っています。

 

多くのホテルプロジェクトのサプライヤーとして、インテリアデザイナーのニーズに叶うコレクションを開発し展開しており、色・バリエーションの豊富さと品質の高さで評価を得ています。ジュートやメタルといった素材も取り揃えており、色合いも美しくデザインもユニークで、使う側の想像力を豊かに膨らませてくれるコレクションです。

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